昨年十二月、日韓両政府が発表した「慰安婦」問題に関する日韓「合意」を考える連続シンポジウムが二十七日と来月十九日に東京都内で開催される。韓国の歴史学者らを招き、被害女性の声に耳を傾けることなく「最終解決」とされた日韓「合意」の問題点を浮き彫りにする。
二十七日は午後一時半から午後五時十五分まで千代田区猿楽町二、韓国YMCAで、中央大学教授(日本史)の吉見義明さんと明治学院大学准教授(朝鮮近現代史・在日朝鮮人史)の鄭栄桓(チョンヨンファン)さんが講演。作家の北原みのりさん、東京外語大学教授の金富子(キムプジャ)さんがコメントする。
来月十九日は午後零時半から千代田区神田駿河台三、中央大学駿河台記念館で、韓国聖公会大学教授(歴史学)の韓洪九(ハンホング)さんが講演。日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表の梁澄子さん、吉見さんのコメントのほか、立教大学教授(日本近現代史、女性史)の小野沢あかねさんがあいさつする。
参加費は、それぞれ一般千円、学生など五百円。問い合わせは、共催者の日本軍「慰安婦」問題webサイト制作委員会=http://fightforjustice.info=へ。(土田修)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/metropolitan/list/201602/CK2016022402000188.html