【書籍情報】
・著者:田中宏・板垣竜太
・出版社:岩波書店
・刊行年:2008年
・体裁:46判・156頁
【概要】
近年,インターネットを中心に排外主義的ナショリズムが拡がっており,中でも一連の〈嫌韓流〉現象の根は深い.日韓関係をめぐるそれらの主張を多角的・批判的に分析するとともに,開かれた関係をつくるための考え方と歴史の基礎知識を提供する.「〈嫌韓流〉の解剖ツール」「参政権は「国民固有の権利」か」等20編.(版元HPより)
【目次】
はじめに
第 I 部 〈嫌韓流〉現象を読み解く
1 〈嫌韓流〉の解剖ツール〔板垣竜太〕
2 マンガ表現から見た〈嫌韓流〉――キャラクター操作を通じてのレイシズム
〔中西新太郎〕
第II部 日本の朝鮮植民地支配をめぐって
3 韓国併合は朝鮮人が望んだものか〔小川原宏幸〕
4 植民地支配は朝鮮を豊かにしたか〔松本武祝〕
5 日本人と朝鮮人は平等だったか〔板垣竜太〕
6 日本人はハングルを広めたか〔三ツ井 崇〕
7 創氏改名とは何だったのか〔水野直樹〕
8 朝鮮人強制連行はなかったのか〔外村 大〕
9 「慰安婦」制度は犯罪ではなかったのか〔河 かおる〕
第III部 在日コリアンと日本社会
10 朝鮮人は戦前,どのように来日し,生活してきたか〔朴 正明〕
11 「解放された」在日朝鮮人は戦後をどう迎えたのか〔小林知子〕
12 参政権は「国民固有の権利」か〔田中 宏〕
13 多民族共生社会のなかで民族学校をどう考えたらよいか〔田中 宏〕
14 在日コリアンに対する差別はなくなったのか〔師岡康子〕
第IV部 戦後の日韓関係について
15 戦後の日韓関係をどのように考えたらよいのか〔吉澤文寿〕
16 日韓条約で植民地支配は清算されたか〔太田 修〕
17 竹島問題はどう考えたらよいか〔仲尾 宏〕
18 韓国の「過去清算」はどうなっているか〔藤永 壮〕
19 韓国は「反日」一色なのか〔玄 武岩〕
20 過去に向き合うことは「自虐史観」か〔岩崎 稔〕
※〔 〕内は各章の執筆者