日本軍 政府文書
日本軍将兵の戦記
久生十蘭『久生十蘭「従軍日記」』講談社、二〇〇七年。著者は一九四三年、海軍報道班員としてオランダ領東インドに派遣された
四月一日(木)晴。スラバヤ。〔中略〕
サクラを出てIrianastratの将校慰安所へ行く。きょうは外の慰安所がみな休業で遊客が全部ここへ殺到したよしで一人もいず、ベチャで出鱈目にチャリチャリ〔探し求めること〕に出かける。〔八〇頁〕
四月七日(水)晴。スラバヤ〔中略〕
阪本氏、慰安所へ行かぬかと誘うゆえ、三人で出かける。〔中略〕船員らしい酔漢、女が相手せぬので大いにあばれている。女もジョンゴスも暗い庭を逃げ廻っている。結局、出鱈目に貧弱なインドネシアとprostituteす。あっけないほど気がなし。さっさとすまして出る。〔八五頁〕
四月十七日(土)晴。スラバヤ。〔中略〕
いつか行こうと思っていたBongaranの下士官慰安所の方へ〔ベチャを〕走らせる。〔九三頁〕
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