日本軍将兵の戦記
前田正雄『菊兵団ビルマ死闘記』光入社NF文庫、2007年。著者は、歩兵第五六連隊第一大隊所属。
当時の岡田大隊長は太っ腹な人で、これまでの戦闘で苦労をかけた兵士に対して労をねぎらうという意味と、不法な行為を防ぐ意味で慰安所を作るように指示した。普通ならばこれらの専門の業者が内地から来て作るのだが、戦闘直後であるから何千キロも離れている戦地に輸送も確立していない。モンナイの王様に相談して作った。ある日、王様の塀に放火があった。原因は、ここで働いていた女性が約束が違うと怒って間接的な抗議をしたのであった。原住民とのトラブルは、これくらいのことで比較的に軍隊との摩擦はなかった。
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