『韓国徴用工裁判とは何か』

【書籍情報】
・著者:竹内康人
・出版社:岩波書店波ブックレット)
・刊行年:2020
・体裁:B5判変・374頁

【概要】
日本企業への賠償を命じた韓国大法院判決は、なぜ画期的かつ正当なものとなったのか。数多くの資料と証言から明らかになる、徴用工動員のメカニズムと規模・実態、そして戦後の未払金処理と日韓交渉の問題点とは。研究の第一人者による、強制動員否定論の誤りを糾し、徴用工問題を真に理解・解決するための必読書。(版元HPより)

【目次】
はじめに

第1章 朝鮮人強制動員の経過
 1 徴用工とは/2 募集による動員/3 官斡旋による動員/4 徴用による動員/5 日本への労務動員数/6 軍務動員数

第2章 朝鮮人強制労働の実態
 1 企業文書からみた動員/2 行政文書からみた動員/3 企業への強制動員日本製鉄と三菱重工業/4 証言からみた強制労働

第3章 被害回復のない戦後処理 未払金供託・日韓請求権交渉
 1 返還されなかった未払金/2 日韓請求権交渉/3 「すべての請求権」とは/4 不当な「救済なき権利」論

第4章 韓国徴用工判決の意義
 1 韓国大法院の徴用工差し戻し判決(二〇一二年)/2 光州地方法院の三菱名古屋判決(二〇一三年)/3 韓国大法院徴用工判決(二〇一八年)/4 日本政府の対応/5 植民地合法論批判

第5章 植民地責任をとるために
 1 強制労働は歴史的事実/2 基金の設立による包括的解決を

おわりに

参考文献
資料 朝鮮人強制動員企業現在名一覧

目次