『性暴力被害を聴く 「慰安婦」から現代の性搾取へ』

【書籍情報】
・著者:金富子 編 , 小野沢あかね 編
・出版社:岩波書店
・刊行年:2020年
・体裁:46・ 284

【概要】
性暴力を語ることは、被害者の心身に大きな苦痛を与え、困難を極める。そのため、韓国での証言が端緒となり、各国で行われた「慰安婦」の聞き取り活動は画期的なものであった。負の体験の聞き取りが歴史研究へもたらした意義と、広く現代史におけるオーラルヒストリーの形成を論じ、現代日本の性搾取との関連性をも明示する。(版元HPより)

【目次】
序 章 「問うから聴くへ」、そして「慰安婦」から現代の性搾取へ ……………小野沢あかね

第I部 韓国ではどう聴いてきたか
 第1章 証言者中心主義とは何か―― 日本軍「慰安婦」被害者の証言研究の方法論とその意味 …………… 梁鉉娥(訳・金富子)
 第2章 韓国の基地村女性の経験を聴く―― フェミニズム・オーラル・ライフ・ヒストリーの挑戦 ……………李娜榮(訳・古橋綾)

第II部 日本ではどう聴いてきたか
 第3章 語るにまかせて ……………川田文子
 第4章 語れない記憶を聴く――「慰安婦」サバイバーの語り ……………梁澄子
 第5章 聞く歴史のなかで 川田文子『赤瓦の家』を受けとめる ……………大門正克
 第6章 AV性暴力被害を聴く――語り出した被害者と聴く者の責任 ……………宮本節子

第III部 「聴くこと」を阻むもの/「聴くこと」が切り拓く未来
 第7章 日本社会で「慰安婦」被害を「聴くこと」の不可能性と可能性――ポスト・サバイバー時代に被害証言を未来へ受け渡すために ……………金富子
 第8章 阻まれた声を通して性暴力を再考する――黒川遺族会の実践から ……………山本めゆ
 第9章 ”沈黙の証言” を聴く――沖縄の「集団自決」と軍隊の性暴力 ……………宮城晴美
 第10章 「慰安婦」問題と現代の性搾取――「なかったこと」にさせない ……………仁藤夢乃

あとがき ……………金富子

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