いわゆる「少女像」の正式名称は「平和の碑」。2011年12月14日、日本軍「慰安婦」被害者たちの人権と名誉を回復するためにはじまった水曜デモ1000回を記念して、「その崇高な精神と歴史を引き継ぐため」(碑文より)、韓国挺身隊問題対策協議会の呼びかけに多くの市民が応え、その募金で建てられた。「慰安婦」被害者たちが20年間立ち続けてきた、日本大使館前のその場所は「平和路」と名づけられ、韓国社会に根づき、世界とつながっている。
〈平和の少女像〉は、撤去・移転で「慰安婦」問題を「最終的かつ不可逆的」に強制終了させようとする日韓両政府(+日本の右派、リベラル含む)に対して、〈少女像〉を守ろうとする韓国、そして日本や米国・カナダ・オーストラリアなどの市民による、グローバルな平和と女性の人権を求める抵抗運動のシンボルとなっている。