『「慰安婦」問題ってなんだろう?

あなたと考えたい戦争で傷つけられた女性たちのこと』

【書籍情報】
・著者:梁澄子

・出版社:平凡社(中学生の質問箱)
・刊行年:2022
・体裁:46判・232

 

【概要】
性暴力のない、戦争のない、誰も犠牲にならない社会を目指して――

日韓の政治問題のように語られてしまうことの多い「慰安婦」問題を、戦争で傷つけられた女性たちのこととして見つめ直し、問題の本質を知る。

 [本の内容]
私は、在日朝鮮人の「慰安婦」被害者宋神道(ソン・シンド)さんの支援にたずさわり、主に日本と韓国の「慰安婦」サバイバーの女性たちのかたわらで「慰安婦」問題にかかわってきました。これから、私が間近に接してきた「慰安婦」被害者のことを中心にお話ししていきます。

それは、事実を知ること、とりわけ被害者が経験した事実を知り、被害者たちの思いを受け止めることがもっとも大事だと思うからです。「慰安婦」問題というと、日韓の政治問題のように語られることが多く、よくわからないというイメージがあるかもしれませんが、この視点に立てば、いろいろな情報に惑わされることなく、「慰安婦」問題の本質が見えてくるはずです。
(本書「はじめに」より)
(版元HPより)

【目次】 
はじめに

1章 在日朝鮮人「慰安婦」サバイバー宋神道(ソン・シンド)さんってどんなひとだったの?
1 宋神道さんのこと――1991年まで/2 宋さんとの活動―1992〜2003年/3 宋さんの変化
2章 慰安婦制度ってどんなものだったの? 
3章 金学順(キム・ハクスン)さんのカミングアウトから「慰安婦」運動が始まったの? 
4章 それからどうなったの?――1990年代
1 アジア女性基金/2 姜徳景(カン・ドッキョン)さんが描いたもの
5章 それからどうなったの?――2000年代
1 日韓合意/2 日韓合意をさかいに変わったこと
6章 「慰安婦」運動は世界の女性運動になったの
1 金福童(キム・ポットン)さんのこと/2 平和運動家となった金福童さん
7章 「慰安婦」問題を知る必要があるの? 
おわりに
目次