『帝国主義国の軍隊と性――売春規制と軍用性的施設』

【書籍情報】
・著者:林博史
・出版社:吉川弘文館
・出版年:2021年
・体裁:46・486頁

【概要】
19世紀から20世紀にかけて西欧の帝国主義国家は植民地拡大を進める中、兵士の管理や性病予防のために軍用性的施設を設置していった。英国の事例を中心にフランス・ドイツ・米国などの国家による売春管理政策を比較・分析。軍隊と性についての歴史と問題点を世界史的視座で捉えなおし、日本軍「慰安婦」制度の歴史的な位置づけと特徴に迫る意欲作

【目次】
はじめに

売春をめぐる考え方
– 売春対策の考え方
– 用語の説明

英国の売春規制と軍隊
– ヴィクトリア時代の英国社会と英軍
– 英国の国家売春規制―伝染病法

女性たちの廃止運動
– ジョセフィン・バトラーと女性たちの廃止運動
– 廃止主義者たち
– 伝染病法の廃止

英国のインド植民地支配と英軍の性病対策
– インド支配と軍隊
– インド軍の性病対策

インドでの売春規制廃止運動
– インドへの関心
– 英政府・インド軍の対応
– 英インド軍用売春宿の実態
– 規制廃止へ
– 規制支持者の反撃

欧米諸国、インド、英植民地
– 世紀転換期の変化
– 欧米諸国の対応の分岐
 – インド省・政庁と廃止運動、民族運動
– 各地の英植民地
– 第一次世界大戦の経験

第一次世界大戦後の展開
– 両大戦間期
– 第二次世界大戦
– フランス軍野戦軍用売春宿と韓国の基地村

終章 今日まで続く課題

 

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