ドイツ・ケルンの「平和の少女像」、ボンに移転・永久設置へ

ハンギョレ新聞によると、ドイツ・ケルンで第二次世界大戦終戦80年の企画展示の一環として臨時に設置されていた「平和の少女像」、「ドンマイ(Đồng Mai)」が、ボンにある女性博物館に移転・永久設置されることになったそうです。

ボンの女性博物館は、1981年に作家のマリアンネ・ピッツェンさん(77)が作った私立の博物館で、デパートを改造した建物に女性の観点から見た現代芸術や文化に焦点を当てた展示を行っています。

2017年にもこのボンの女性博物館に「少女像」を設置する計画がありましたが、当時は市有地の場所に設置しようとしていたために日本総領事館と担当市役所の強い圧力によって設置することが叶いませんでした。今回は、その敷地を博物館が買い取ったために、設置が実現されたようです。

なお、ベルリン・ミッテ区の「少女像」、「アリ」は9月28日まで存置されることが、ベルリン行政裁判所によって決定されました。区の側は市有地への移転を提案する一方、在ドイツ市民団体「コリア協議会」は私有地への移転には否定的な姿勢を示しているようです。今後の成り行きを注視したいと思います。

参考:「ドイツのケルンに臨時設置されていた「平和の少女像」、ボンの女性博物館に永久移転」『ハンギョレ新聞』2025年6月19日付(https://japan.hani.co.kr/arti/international/53508.html

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