【関連イベント案内】「日本軍「慰安婦」問題=被害者不在の「合意」は「解決」ではない!~日韓合意・朴裕河問題を突く~」
<イベント詳細>
講師 鄭栄桓(チョン・ヨンハン) さん(明治大学院大学教員)
日時:2016年2月14日(日) 13:30~(開場13:00)
場所:PLP会館 大会議室(JR天満駅・地下鉄扇町駅徒歩5分)
資料代:800円(学生400円)
主催/日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク
TEL090(8383)4197
http://www.ianfu-kansai-net.org/ianfukansai.blog.fc2.com/
<趣旨>
昨年12月28日に開催された日韓外相会談で、日本軍「慰安婦」問題が「最終的かつ不可逆的に解決」されたと発表されました。
被害者たちは「私たちの意見も聞かないで、政府が勝手にしたこと」と怒りの声をあげています。政府間の「合意」内容が明らかになるにつれ、「これは『解決』ではない」という声が韓国でも日本でも高まっています。
2014年、日本軍「慰安婦」問題アジア連帯会議で8か国の被害者と支援者らによってこの問題の解決のための「日本政府への提言」がまとめられました。政府が加害の事実と責任を認め、謝罪・賠償・真相究明・再発防止等の措置を取るということが被害当事者に示された時、解決への第一歩を踏み出すことができます。今回の政府間「合意」は被害者の声を聴くことなく「終止符」を打とうとしました。
岸田外相は「合意」の評価を「日米韓安全保障協力の前進に寄与」と述べていますが、安倍政権の日米安全保障体制強化にそった今回の「合意」は、
「私たちのような被害者を二度と生み出さないで」と願う被害者の傷を再び深くえぐる行為です。
自ら名乗り出て、問題を明らかにしてきた被害女性たちが、韓国だけではなく、朝鮮民主主義人民共和国・台湾・中国・フィリピン・インドネシア・オランダ等で、「解決」を待ち望んでいます。
私たちはこの「合意」を認めるわけにはいきません。
今回、講師に鄭栄桓さんを迎えて今回の日韓「合意」の問題点を明確にするとともに、日本でも評価が分かれる『帝国の慰安婦』をめぐって、お話をうかがいます。
現在、韓国では「慰安婦」被害者たちが著者の朴裕河さんを名誉棄損で告訴、韓国検察庁によって起訴されています。これに対して日本では著名な学者や作家も含めた人々がこの本を評価し、抗議声明を発表しました。鄭栄桓さんは、朴裕河さんの本の不正確な理解が必ずしも戦争責任・植民地支配責任に関する認識につながらないと指摘してこられました。被害者を傷つけ、「慰安婦」問題の解決を願う人々に混乱をもたらしているこの問題と併せて、本質を鋭く突く講師のお話を聴きます。
■主催/日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク■
TEL090(8383)4197 http://www.ianfu-kansai-net.org/ 〔blog〕ianfukansai.blog.fc2.com